木曽川は日本で8番目に長い川だとか。多くの幸をもたらす母なる川であるとともに、その一方では洪水による大きな被害も出してきた。項目別に木曽川流域の歴史をまとめた大著である。
著者の中山雅麗氏の自費出版によるものだが、この本には流域の一宮市内にお住まいであること以外、経歴・業績などの記載はない。非売品。その代わり、参考文献は巻末に沢山掲載されており、これからも半端な研究でないことは分かる。一人の力でこれだけの大著をものにし、自費出版された執念のほどがしのばれてくる。
各章の目次を拾うと「1、概説」「2、戦乱・事件」「3、役所・番所」「4、災害・水害」「5、治水・築堤」「6、輪中」「7、渡船・橋梁」「8、川湊・舟運」「9、利水」「10、木曽式伐木運材法」「11、水力発電・ダム」「12、伝説・昔話」「13、史跡・観光」「14、文学・紀行」「15、生業」となっている。
 本はB5判・562頁、2002年の発行。だが使用感はなく、新本同様。もちろん、書き込み・ラインなどもない。
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