ロザリオに呼応する１２珠のビーズのブレスレット。

ロザリオとペアになっていることも多く、オリジナルはこのように両端に短いチェーンがあり、ビーズが２つ離れて付いている形で、総数は１２個です。

サフィレットは最濃色系統で、そのうちの３〜４個がピンクがかった赤っぽいブラウンのサフィレット(レア)で、透ける青がピンクや青の入り混じったパープル寄りのビーズです。
他のサフィレットはブルー＆ブラウンで、画像ではビーズ全体に赤やピンクが見えますが、実物は画像ほどには出ていません。
ぱっと見て濃い、べたっとした臓器のような色合いの完全に透明感のないタイプで、その状態で底から青が垣間見えるので、地表から見える燃える溶岩のような雰囲気もあります。
ファセットカットには稀にありますが、それでも数が少ないこともあって人気のあるタイプです。
サフィレットは濃淡様々ですが、同じファセットカットでも、早春の湖面のようなきらめきを見せるローズカットとは同じガラスとは思えない色調の、ドラマティックな色彩の美しいサフィレットです。

全てオリジナルと見られ、前述の通り数も１２個揃っており、両端の２つはチェーンが離れて付いているのもオリジナルの形ですが、これも揃っています。
クラスプを引っ掛ける丸カンがチェーン部分で小さいため(元々丸カンが付いていたと思われる)、ヴィクトリア時代のイギリス製シルバーブローチ(ムーンストーンのブローチ)の針部分で丸カンを作って先端に付けましたので、着脱も容易です(歪みあり)。

ビーズはほぼ１１mm以上ととても大きく、色味も相まって大変華やかです。
金具はシルバーでキャップ飾りもないので、通常ですと地味になると思いますが、もう一見して豪華で、鮮やかに手首を彩ります。
色味も大きさも、サフィレットのビーズのブレスレットに求められる最上かつ最大サイズと思われます。
しかも銀製品でオリジナルとなると、ほぼ出て来ない品です。
ガラスをよく見ると、細かい傷や小さな欠けはありますが、大きく形が崩れていたり、目立つ傷や曇りはなく、良い艶を保っています。
金具のピンは延びていたり、外れた部分の歪みを直しています。
その他目立つ歪みや変形はなく、ほぼ傷気もありません。
全体的に非常に良いコンディションです。

1800年代後半、フランス製。
オリジナルの金具は銀製、後付けの丸カンも銀製。
ややマットで上品な古美色です。

◆サイズ

∇ブレスレット
全長 20 cm

∇サフィレット
ビーズ 10.53〜11.35 mm

オリジナルのフランス製のロザリオはシルバー製が多く大抵濃色ですので、セットで身に着けるとゴージャスです。


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